タトゥーをまだ入れたことのないあなたにぜひ考えて欲しいこと

タトゥーを入れることを考えている方に、役に立つ情報をご紹介します。タトゥーは、以前と比較すると社会に受け入れられてきてはいますが、それでも逆風が多いことも事実です。タトゥーには魅力があります。しかし、実際に入れる前に「決心する」ことはとても重要です。

タトゥーを入れるということ・タトゥーは消えない

消えないタトゥー

ファッションやアートの一種として、タトゥーは日本社会にも受け入れられつつあります。しかし、まだまだタトゥーというものへの理解が、欧米社会のように成熟しているわけではありません。タトゥーを入れるということは、この中に飛び込むことを意味しています。タトゥーは消えません。死ぬまで、そのタトゥーを身につけるという強い気持ちを持っていなければ、いつか必ず後悔することになります。

銭湯でも入浴を拒否される場合がありますし、就活でも困難が待ち受けています。それでも気持ちが固まっているのであれば、タトゥーのある生活を模索し、自力で切り開いていけばよいのです。要は、その気持ちが固まっているか否かです。タトゥーを入れるまでに、少し長い時間をとって自問自答してみるとよいでしょう。そんなに急いで入れる必要はありません。

そのほかのリスク

タトゥーには、ご紹介した以外にもリスクがあります。感染症を患うリスクは高まりますし、医療保険や生命保険に加入したいと思っても断られる可能性があります。特定の検査機器を使用した検査を受けられない場合もありますし、アレルギーにも気をつけなければなりません。輸血や献血については各自治体で扱いが異なりますが、施術から一定期間、これらはできないと定めている自治体が多いようです。

タトゥーを入れる決心をしたなら

タトゥーのデザイン

長い間、タトゥーを入れることを夢見ていた方でも、いざ考え出すと決心が難しいこともあるかもしれません。とはいえ、タトゥーを入れる決心をしたのであれば、いきなり入れるのではなく、しっかりと準備をしてから、その瞬間に臨みたいものです。タトゥーを入れる前に必ず検討しなければならないのは、タトゥーをなぜ入れるのか?その「理由」、タトゥーを入れる「部位」、タトゥーの「デザイン」、そして施術を行う「彫り師」のことです。

理由

タトゥーを入れるという決心をしたのですから、そこにはその決断をした理由があるはずです。タトゥーを入れるだけなら、そこに理由など必要ないかもしれません。しかし、タトゥーというものは、たとえば、トライバルタトゥーならば、その種族の精神や考え方をデザインにしているわけで、そこにはとても重要な意味が込められています。タトゥーを彫る彫り師も、理由や思いの何も感じられないタトゥーは彫れないという方もいらっしゃいます。一生背負うことになるタトゥーを入れることを決断したわけですから、その理由は明確に説明できるようにしておきましょう。

タトゥーを入れる部位

タトゥーを入れる部位は、初めてタトゥーを入れる人にとってはとても重要です。タトゥーは見せることに意味があるというわけではなく、スピリチュアルな部分が占める割合が多いアートですので、普段は人目に触れない部位に入れることもあります。特に、初めての場合は、仕事なども考慮して、人目につかない部位を選んだほうがよいかもしれません。部位によっては、着こなしを使い分けることにより、見せたり見せなかったりすることも十分に可能です。

また、タトゥーを入れる際の「痛み」についても考慮して入れる部位を決めたほうがよいでしょう。タトゥーを入れる際の痛みは、愛好家にとっては魅力のひとつだといって間違いないのですが、初めての方にとっては「苦痛」以外の何物でもない可能性があります。

特に、皮膚の薄い部位は痛みを強く感じる部位です。腕や脚は、肘や膝、手足を除き、比較的痛みは感じにくいエリアになっています。顔面を含む頭部と肩甲骨周辺は、激しい痛みを感じやすいエリアです。女性のほうが皮下脂肪が厚い分、男性よりも痛みを感じにくいといわれますが、これについてはなんともいえません。

タトゥーのデザイン

タトゥーには種類があります。日本を含め、世界的に人気があるトライバルタトゥーやオールドスクールタトゥーはモチーフも多く、選びやすいでしょう。日本のタトゥー「刺青」ももちろん魅力的です。タトゥーを入れる際は、入れる部位とともに、デザインもはっきりさせておきましょう。

彫り師

理由も部位もデザインもすべて決まったら、最後にタトゥースタジオ(彫り師)を選びます。彫り師の腕はとても重要ですが、最も重要なのは彫り師の衛生管理です。

タトゥーは、ご存じのように、皮膚の内側に針を入れて染色する技術です。そのため、血液感染する可能性のある感染症は、大きなリスクになります。そのため、スタジオの衛生管理については、後悔のないよう、しっかり調べなければなりません。滅菌器などの施術に必要な設備がそろっているかどうか、スタジオのウェブサイトでわからなければ、SNSやクチコミなども調べて確認しましょう。

続いて、こちらも重要視したいのが、彫り師がメインで取り組んでいるスタイルです。彫り師はそれぞれこだわりを持っていることが多く、技術的にも自身が得意としているスタイルのほうが優れているため、依頼する前に、その彫り師が、求めているデザインを得意としているかどうか、リサーチしておく必要があります。

たとえば、普段、和彫りをしているのに、ほかのスタイルのタトゥーを依頼するのは、普通に考えておかしいですよね?もしも受け付けてくれたとしても、彫り師的にはあまりモチベーションが上がらないことは、容易に想像がつきます。

お金のことも考えておきましょう。小さなタトゥーであればそれほど差はありませんが、少し大きめのタトゥーになると、それぞれの彫り師で料金が大きく異なる場合があります。これについては、幅広くリサーチしてみて、相場感をつかむとよいでしょう。

沖縄県名護市のタトゥースタジオPisaraピサラ

沖縄のタトゥースタジオ

沖縄県名護市を本拠地にするPisaraは、タトゥーアーティストのTaigaタイガが施術を行うタトゥースタジオです。

Taigaは、アジアから南米、北米、ヨーロッパ、アフリカに至るまで、世界をタトゥーの道具とともに旅してきました。そして、自らのタトゥーを体現するために本拠地として選んだのが、父方のルーツである沖縄でした。沖縄は、トライバルタトゥーの源流であるポリネシア、ミクロネシア、メラネシアと、アフリカやヨーロッパの文化がシルクロードを通って交差した場所。この沖縄には独特な文化が繁栄し、魅力的なタトゥーデザインが生み出されてきました。繊細なデザインや、ブラックのタトゥーを彫ることを得意としていますが、お客様が持つアイデアも取り入れてデザインすることが可能です。厳格な衛生管理も行い、誰もが安心して施術を受けられる環境を整えています。

沖縄は、立地的にもおもしろいタトゥー文化を持っていたはずです。世界を知ることに終わりはありませんが、沖縄での挑戦も、まだまだエキサイティングなものになると考えています。

施術を受けることを希望される場合は、事前の打ち合わせとして、実際にスタジオに来ていただければよいのですが、なかなかそういうわけにもいかないので、SNS上での相談を行っています。沖縄での施術では、リラックスした雰囲気の中で、お客様が一生をともにするタトゥーを、気持ちを込めて彫らせていただきます。